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London研究日誌

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2008年 08月 12日

Holy moly!

昨日のロンドンのニュースは、オリンピック一色だった。400m自由形女子で英国のRebecca Adlingtonが金メダルをとったが、英国の女性が競泳で金メダルをとったのは、なんと48年ぶりだったらしい。また、銅メダルも英国のJoanne Jacksonだったのでさらに盛り上がったようで、昨日はこのレースの模様が繰り返し放映されていた。非英国人の私はすぐに見飽きてしまったが、レース内容は、最後のタッチの差での大逆転というすごいレースだった。

なお、この実況をしていたアナウンサーと解説者が、最後は絶叫していたのが、なんとなく日本の実況を見ているようだった。あぁ、こちらでも興奮すると叫ぶんだな。ちなみに、表題は解説者が興奮して言った言葉。古風だな。

以前も書いたように思うが、私は日本のスポーツ放送が大嫌いだ。古館某の影響なのか、妙に意味のない言葉を羅列するアナウンサー、ただうるさい解説者、それに応援だか解説だかでなぜかぞろぞろと登場するタレントたちと、繰り返しかかるテーマソングという呼ばれている貧相な歌。あまりに無駄が多すぎて本来のスポーツをじっくり見ることができない。おそらく、このオリンピックも、同じようなんだろうと思う。日本にいなくて良かったと思える瞬間だ。

オリンピックも他のスポーツも真剣勝負だと思う。そこに、タレントや変な歌はいらない。昔は普通にスポーツを放送していたと思うが、いつの間にか低俗な娯楽番組になってしまった。そんなスポーツ中継を楽しめるのかな。大いに疑問だ。その点、海外の放送はスポーツを中継していると思う。BBCでは、本職のアナウンサーと解説者に加え、オリンピックのメダリストたちが解説に色を添えている程度。これが本来のスポーツ中継ではないか。

オリンピック関連でもう一つ。

今朝、早朝に起きて仕事をしつつBBCをつけてたら、体操男子の団体戦だったので、そのまま見ていた。たしか4種目を終えた頃だったと思うが、3位につけていた日本の選手たちをカメラが捉えたのだが、妙に沈んでいたのが印象的だった。BBCの解説者も同じように感じたようで、「君たちは少なくとも銅メダルが取れそうなので、もっと明るくしなくちゃ」と言っていた。

結局、日本は銀メダルをとることができ、最後に選手たちから笑みがこぼれたが、満面の笑みという感じではなかった。ほぼ完璧すぎた中国は問題外として、それ以外の国を退けての銀メダルはすごいなと思ったが、さっきyahooのニュースを見て少し驚いた。日本は金メダルを期待されていたようだ。

でも、本気でそう思っていたのかな。中国との力の差は歴然だった。これはオリンピック開催前から分かり切っていたのではないか。少なくとも、BBCの解説者によると、中国の金メダルは最初からほぼ確定で、それ以外の国は拮抗していると。素人目には、この解説がきわめて的を得ていたように思える。なのに、日本では、日本が金メダルをとると予想していた?どこにそんな根拠があったのだろう。同じことが、柔道でも見られたのではないかと思う。

あぁ、まただ。少しでも強いと勝つのが当然と騒ぎ、妙な期待をする。選手も、金メダル以外は同じとまで発言する。そうなのかな。銀でも銅でもメダルはメダル。もっと謙虚に、もっとスポーツを楽しんでほしいなと思う。もっとも、国を挙げてバックアップをしているはずなので、そんな甘いことだけを言っていられる状況ではないとも思うが。

ちなみに、インターネットのニュースを見て気づいたのだが、「入賞」というのはどういった意味なんだろう。てっきり、「入賞」とはメダルを獲得したことだと思ったら、6位入賞とかと書いてある。8位以内が入賞?10位以内??少なくとも、海外では「入賞」などという表現は使われていないと思う。日本独特のものなのだろうか。

by kototora | 2008-08-12 16:07 | life in London


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