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London研究日誌

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2004年 09月 19日

忙しい土曜日:ジュネーブ買い物事情(1)日本食材店とフェルネの朝市

土曜はいつも大忙しです。まず朝、上の娘Aを日本語補習校に送っていき、それから一週間分の買い物です。我が家は共働きなのでとても平日は買い物に行けません。また、日本のコンビニや深夜営業のスーパーのような便利なものはジュネーブにはありませんから、平日は夜7時にはどのスーパーも閉まってしまいます。ということで、土曜日が買い出しの日なのです。

ご存じの方も多いと思いますが、ジュネーブはフランスとの国境の街で、我が家からフランス国境までは車で5分程度です。フランスはスイスに比べて物価が安く、特に生鮮食料品の鮮度が良いので、我が家では週末の買い物はフランスのスーパーに行きます。ありがたいことに、国境すぐのFerney-Voltaireという町にChampionという大型スーパーがなぜか大小二軒あり、もうちょっといったところに日本にも進出したカルフール、さらに車で20分ほど走るとThoiryという村に大きなショッピングモールがあります。

ということで、今日の買い物の報告です。とっても長くなりそうなので二つに分割します。では、第一部の日本食材店とフェルネの朝市からスタートです。

今日はまず納豆や豆腐、トンカツソースを買いにジュネーブ市内の日本食材店「うちとみ」からスタートしました。この「うちとみ」さんは以前はジュネーブ駅からすぐの所にあったのですが、日本領事館の近くに今年の春移転しました。我が家は今回初めて新店舗に行ってみたのですが、ずいぶんお店のスペースが広くなり、品揃えも充実した様子です。でも、ちょっとだだっ広い感じかな?ちなみに、駅前の以前「うちとみ」のあった場所には、違う日本食材店「みやい」がオープンしてます。

次に、国境を抜けて(もちろんパスポート持参です) Ferney-Voltaireに。今日はまずこの町で毎週土曜に開かれている朝市に行きました。このFerney-Voltaireの朝市はジュネーブ近郊では規模が大きいことで有名で、生鮮食料品からパン、ワイン、衣類、古本、果てはベッドや家具なんてものまで売っていることがあります。今日は、美味しそうなプルーンを2kg買いました。3Euroでした。あと、なじみの八百屋さんでパッションフルーツをねらっていたのですが、今日はありませんでした。残念。

この朝市では日本人に嬉しいものや、こちらならではの珍しいものが手に入ります。例えば、こんな感じです。

大トロ:朝市には魚屋が二軒出るのですが、そのうちの一軒は鮮度が抜群で、マグロやサーモンはお刺身で食べられます。この魚屋ではマグロをぶつ切りにして切り身で売っているのですが、どの部分でも値段は同じです。ということは。。。そう、トロの部分も赤身の部分も値段は一緒なのです。私の理解ではトロの部分はお腹のあたりで、一匹につき左右2枚か、大きければ4枚になる計算になります。このトロは実に美味!!!もちろん、ぶつ切りのままですから自分でおろさなくてはなりませんが、1000円ぐらいでお腹いっぱいの大トロの刺身が食べられます。日本で買うと、おそらく五千円でも買えないと思いますし、寿司屋では。。。数万円でしょうか?こんな贅沢がジュネーブで出来るとは思っていませんでした。でも、早朝行かないとこの大トロの切り身だけがなくなっています。おそらくジュネーブ在住日本人のなかでこの大トロの切り身を巡る静かな争奪戦になっているのではないかと思います。

里芋:朝市のなかにアフリカ食材のお店があるのですが、そこでは日本人にはとっても嬉しい食材が手に入ります。その一つが里芋。ここの里芋は日本のよりもちょっと大きめですが、味、食感ともそのまんま日本の里芋です。

山芋:里芋と同じアフリカ食材のお店で山芋も売っています。一度買ってみたのですが、すごい粘りけとアクで、すり下ろしたら瞬く間にセメントのような色になってしまいました。日本でいうところの自然薯というやつなんでしょうか。どなたかアクの極端に強い山芋の調理方法をご存じの方、是非ともどうやって食べるのか教えてください。

オクラ:アフリカでもオクラ食べるんですね。サイズは日本のオクラの2倍ぐらいと大きなものですが、茹でて小さく切ると日本のオクラと一緒です。オクラはやはりアフリカ食材店で手に入りますし、スーパーでも時々売っています。

サツマイモ:こちらではジャガイモは山のように売っているのですが、サツマイモはほとんど見たことがありません。ところがアフリカ食材店にサツマイモがあったので焼き芋好きの我が家は一度買ってみましたが、なんだかとっても水っぽいサツマイモで×。残念ながらそれ以来買ってません。

春菊:すき焼きや冬の鍋物に欠かせない春菊ですが、海外で売っているのを見たのはここフェルネの朝市のアジア野菜が得意な八百屋さんの屋台(ベトナム料理屋台のちょっと手前)だけです。味は全く日本の春菊。嬉しいですね。秋から冬にかけてだけ出るようです。

空心菜:中華食材ですが、最近日本でもブームらしいですね。これも春菊を売っている八百屋さんの屋台で入手可能です。あ、でも夏だけかもしれません。

カボチャ:カボチャはもちろんヨーロッパでも多く食べますが、日本のと種類が違うようです。ハロウィーンの飾りにするオレンジ色のカボチャがこっちの一般的なカボチャなんですが、繊維質がきつい割には味は水っぽくてあまり美味しくありません。日本で食べるような甘みの濃いカボチャは手に入らないのかとあきらめていたら、アジア野菜が得意な八百屋さんの屋台で見つけました。これで美味しいカボチャの煮付けやカボチャスープができます。

:日本の梨が買えます。しかも、Nashiって書いて売っています。やはり秋に出る果物のようです。

:これもKakiって書いて売っています。日本の果物なんですね。

ザクロ(柘榴):ザクロはこちらでも一般的な果物のようです。日本のザクロよりもかなり大柄でグレープフルーツぐらいあり、食べがいがあります。

セップ:先日の日記に書いた秋の味覚のキノコです。店によって値段が大きく異なりますので、いつも慎重に値段を比較してから買うようにしています。今週は先週のトラウマで購入は見送ってしまいました。

生ワイン:これは朝市の横で通常も営業しているワイン屋さんでしかみたことのない、我が家にとっての特別の秋の味覚です。「生ワイン」とは、おそらくワインのためのブドウを収穫して絞っただけの状態で瓶詰めして売っているもので、店頭に並ぶ頃には発酵が始まって甘いブドウの味に混じってほのかなアルコールの味がします。また、シャンパンのようにちょっとぷちぷちと発泡する感じも味わえるというワインの産地ならではの収穫の秋の味覚ですね。なお、瓶の中でもどんどん発酵が進みますので、数日で飲んでしまわないとアルコールがきつくなりすぎて、かつ甘みもどんどん落ちてします。といっても、心配ご無用。とっても美味しいのでお酒があまり強くない我々夫婦も一升瓶ぐらいの大瓶を二三日でぺろりと飲んでしまいます。はは。ちなみに、普通のワインのようにコルクで密封してしまうと発酵が進んで瓶が爆発してしまうとか。是非日本のワイン好きの家族・知人達に飲ませてあげたいのですが、こればっかりは無理なようです。なお、簡単な銀紙のようなふたがしてあるだけなので、慎重に倒さないようにして持って帰ります。一度倒してしまって車中がワイン臭くなって大変でした。そうそう、今年はもしかしたら来週には出始めるかも。楽しみ楽しみ。

ジビエ:これも秋の味覚なんですが、ようは野生の鳥やウサギのことです。なんと、狩猟したまんま、毛皮も羽もぜーんぶついた状態で売っています。我が家ではさすがに買ったことがありませんが、皆さんどうやって調理するんでしょうね。そうそう、ちなみに店頭に並んだウサギを見て、下の娘Hは去年「うさしゃん、ねんね」と言っていました。今年はなんて言うんでしょうね。ちょっと楽しみですj。


この朝市の〆として、今日は屋台の揚げたてあつあつのチュロス(揚げ菓子)をはふはふしながら車に戻り、Championに向かいました。

ということで、第一部終了です。

by kototora | 2004-09-19 05:26 | life in Geneva


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