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London研究日誌

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2004年 11月 18日

山椒は小粒でもぴりりりりり - 『Le Cigalon』

昨日はジビエを食べに行こうと近くのレストランに電話したところ、昨日、今日とすでに予約でいっぱいとか。皆さんジビエ&ヌーボー目当てかなあ。しょうがないので、金曜に予約をして急遽別のレストラン探し。で、我が家で毎回話題には上がるものの、これまで一度も行ったことのないミシュラン一つ星レストラン「Le Cigalon」にしました。

我が家からレマン湖を挟んでちょうど反対側のフランス国境(Annemasse)の近くにあるこのレストランに行くには、いつも大渋滞のモンブラン橋を通らなくてはならないので、余裕を持って出発したつもりだったが、大渋滞は相変わらず。結局大きく迂回したものの、そこでも渋滞にはまり、予約時間からやや遅れて到着。しかし、まわりには何もない住宅街で、寂れた無人の国境ゲートがレストランのすぐ先にあるだけ。よくこんなところでレストランを営業し、さらにミシュランの調査員が食べに来たもんだと感心。

店はかちっとしているもののそれほど重厚ではなくカジュアルな感じ。笑顔の素敵なマダムの心配りも良く、居心地の良いレストランでした。ちなみに英語も通じます。ここは魚料理が有名らしいが、コースメニュー55CHFのメインはなぜか鶏。ということで、大人4人(両親&我々夫婦)のうち二人がコースにして、残りの二人はアラカルトでお魚を選択。子供達は鶏をアラカルトで。

コースの前菜はトムヤムクン風のカボチャスープ。と書くとなんだかすごそうだが、これがなかなか美味。アラカルトの二人の頼んだサラダも岩塩が効いていて美味。この前菜以上にメインの鶏が大変大変美味。脂がのっている鶏を丁寧にグリルし、キノコのソースと絡めたこのお皿はある意味衝撃だった。この店では是非頼むべき。アラカルトのお魚二皿は、どちらもごく薄味。新鮮な魚の味を生かすよう、控えめな味付けが大変好感触。美味しかったあ。付け合わせの一つ一つまで丁寧な料理で、さすが星付きレストランといった感じでした。

このコースにはデザートがついていたが、これが大変大変美味。クレームブリュレにマンゴーのソース?が乗っているものだったが、控えめな甘さでお腹いっぱいのはずがぺろりと食べてしまった。それまで眠くてだれだれになりそうだった子供達もこの美味しいデザートを奪い合うように食べてました。また、コーヒーと一緒に出たプチフールも大変美味。マカロンを全部食べようと思ったのは初めてかも(大抵死ぬほど甘いので、けっこう苦手かも)。このレストランのパティシエは相当な腕の持ち主と見た。

ということで大大大満足、超おすすめのレストランでした。お近くの方は是非!夏はテラス席もあるとか。唯一の難点は我が家から遠いこと。あ、ワインリストはいまいちかなあ。地元のスイスワインが主だったが、星付きレストランにしてはチョイスが少ない。ま、頼んだ白はなかなかすっきり系で美味だったけど。

そうそう、美味しかった鶏のお皿に小さな緑色の粒がついた小枝が乗っていました。で、両親が食べてみたところ、山椒の実だったとのこと。でも、食べたとたんに「うわっ」といいながら水を飲んだりパンを食べたりばたばたしていたので、どうしたのか聞いてみたところ、とっても辛いとのこと。でも、二人で小枝についていた山椒の実10粒ぐらいを完食していたので、まあほどほどの辛さだと思ったのか、辛いものが平気な妻がチャレンジ。一つ口に入れてガリっと噛んだ瞬間に、「まずー」「からー」と大騒ぎ。こそっと吐き出したらしいが、涙目でひーひー言いながらそこらの水やら子供のアイスティーなどを奪って飲みまくり。やっぱり格言通り、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」のだと納得しました。ちなみに、辛いものが全くダメな私は、妻の大騒ぎを見てトライせず。平和に食事を終えました。

食事を終えて帰りの道は渋滞もなく、お店から家まで行きの約半分の20分でした。楽しい夕食でした。あ、今回もカメラを忘れて写真なし。すみません。しかし、皆さんマメに写真をとるよなあといつも感心しています。あ、もしや携帯のカメラを使っていらっしゃるのでしょうか?私の携帯は無料でもらえる一番安いやつなので、カメラなんてついていません。もちろん白黒画面。ということで、金曜のレストランには忘れずカメラを持っていかないと。。。ジビエの写真、期待せずにお待ち下さい。

by kototora | 2004-11-18 14:42 | gourmet & travel


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