2008年 01月 27日 ( 2 )


2008年 01月 27日

Little miss sunshine(映画)

一言でいうと、不思議な映画だった。

b0020299_2243740.jpg崩壊しかけた家族。成功論者なのに成功していない父親、家族を大切にしているようで実は家族に無頓着な母親、ヘロイン中毒の祖父、パイロット志望なのに途中で色覚障害だと分かる誰とも口をきかない長男、そしてぽっちゃりして愛らしいけどおよそ無縁のミスコンテストにあこがれる長女。この家族に、ゲイで自殺未遂した叔父が加わる。

彼らは、長女に運良く転がり込んできたミスコンテスト出場のため、おんぼろVWバスでカリフォルニアに向かう。その中で、父親の事業の失敗、長男の色覚障害の発覚、over doseによる祖父の死、そして彼らの足である車の不調など、さまざまな出来事が発生することで、壊れかけたものがさらに壊れていく。

さらに、亡くなった祖父の遺体を無理やり車に乗せてミスコンテスト会場に向かうと、壊れかけた家族よりもはるかに異常な狂気(a.k.a.ミスコンテスト)に直面し、それによって自分たちと家族を取り戻すというストーリーだと理解した。

全編を通じ、主役の長女Oliveが愛らしく、良い味を出している。モーテルでの彼女と祖父の会話はほろりとさせられるし、ミスコンテストでの祖父直伝のストリッパーまがいのダンスは大笑い。

ちょっと解せなかったのが母親。家族が大切だと言いつつ、なぜ何もしなかったんだろう。娘のコンテストの衣装もダンスも知らず、実際目の当たりにして呆然。この設定には何か裏があるのか、それとも単にそういった設定なだけだったのか。

全編を通じて繰り返し言われ、この映画のテーマの一つであるWinnerとLoser。

"Winners never give up"
"Do you know what a loser is? A real loser is somebody who is so afraid of not winning they don't even try."

これは深くうなずけた。そのとおりだ。

キャスティングもなかなか。主役のOliveの女の子はとても上手だったし愛らしかったが、何よりもジャンキーの祖父の演技はピカイチだった。彼がアカデミー賞を取ったのはうなずける演技だった。あとはThe 40 Year Old Virginの主役の彼の叔父もぴったり。母親はAbout a boyでイエティのコスチュームとHugh Grantに言われた彼女だが、どちらかというとAbout a boyの彼女の演技のほうが良かったな。

ちなみに、映画のジャンルとしてはコメディだと思うので笑えるシーンもたくさんあったが、じーんとしたりほろりとするシーンのほうが印象に残る映画だった。
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by kototora | 2008-01-27 23:07 | miscellaneous
2008年 01月 27日

Juno(映画)

これから数回にわたり、年末年始から最近まで観た映画の感想を手短に。

ということで、第一弾は「Juno」。

b0020299_2033950.jpgハイスクールに通う16歳のJunoの妊娠が発覚するところから映画が始まり、季節を追って彼女がどのように妊娠を捉え、家族や友人たちに伝え、さらにどう乗り越えて出産するのかというストーリー。

16歳での妊娠と言うショッキングな出来事ではあるものの、全編に笑いの要素が溢れ、超可笑しい部分も多々あるが、実際には家族や友人、夫婦やカップルのあり方が描かれており、実はじーんとさせられる良い映画だった。

主役のJunoは、大人びてシニカルに物事を捉え、思ったことをずけずけ言い、真っ直ぐ生きている女の子。そんな彼女を取り巻く友人、家族、大人たちは素朴な人たちが多く、彼らの微妙な距離感と温かさが実に上手く描かれていた。

特に印象に残ったシーンは、後半、Junoと父親の以下の会話(記憶で書いているので、ちょっと違うかも)。あとは出産後の彼氏とのシーンかな。どちらもほろりとさせられた。

Juno 「I just need to know that it is possible two people can stay happy together forever」

父親 「It is not easy, that's for sure... In my opinion, the best thing you can do is to find a person loves you exactly who you are...」

ちなみに、出演している俳優一人一人が良い味を出しており、配役も上手い。主役の子もさることながら、けっこう有名どころが出演していると思った。彼氏役の男の子はSuperbadに出ていたし、父親はSpidermanシリーズに出ていた人だった、たしか(あまりよく覚えてないけど、編集長役?)。

唯一難点を挙げるとしたら、音楽がいまいち好みじゃなかったこと。全編に流れる曲はどれもシンプルで、Junoや他の出演者にマッチしており別に悪くないのだが、どうも狙いすぎって感じが最初から最後まで抜けなかった。あと、同じ曲調がずーっと続くので、それもちょっと好みではなかったけど、まあ許せる範囲かな。

全体の印象としては、笑った後にちょっとしんみり、かつほんわり温かな気持ちになれる映画。おすすめ。
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by kototora | 2008-01-27 20:47 | miscellaneous