2007年 01月 10日 ( 2 )


2007年 01月 10日

メッカ巡礼と出稼ぎ労働者

ダッカの朝は町中に響き渡るコーランのアナウンスで始まり、夕方もやはりコーランの響きで一日が終わります。このコーラン、非常に単純な旋律を少々アレンジしたもので、聞き慣れるとなかなか心地よい。言葉は当然よく分かりませんが、私には「んにゃ~」と始まるように聞こえるのもユーモラスで良い感じです。宗教的に不謹慎な発言、失礼しました。

このコーラン、どうやらテープではなく、毎日お坊さん?がマイクに向かって絶唱している様子で、毎回少しずつ異なります。時折無理な転調をする方がいるようですが、個人的には無理なアレンジをするよりも、オーソドックスに厳かに歌うコーランが好きです。

そう、バングラデシュ国民の多くがムスリムなんですが、ハードコアなムスリムは少ないらしく、キリスト教徒や仏教徒とうまく共存している珍しいケースとか。

先日、そのムスリムの国の一端を見ることが出来ました。クリスマス前にダッカ空港で搭乗待ちをしていたとき、どう見ても白いバスタオルを体に巻き付けただけの男性たちがぞろぞろ歩いているのに出くわして、ぎょっとしました。

バスタオルはホテルなどでよく見る大きめのもので、上半身と下半身をそれぞれ一枚ずつ使っているようでしたが、当然体全体を隠せるわけはなく、おなかとかがもろ見え。。。あまり嬉しくないなあ。ベトナムのアオザイの生腰はちょっと嬉しかった記憶があるのですが、毛むくじゃらのおやぢ達の生腹は。。。no thanksかも。

そのときはなぜこんな格好をしていらっしゃるのか分からなかったのですが、帰国時に、岩波新書の「メッカ」という本がすごいから読んでみたらと親族から勧められたので、早速購入して読んでみたところ謎が解けました。あのバスタオル軍団はメッカ巡礼の方々だったんですね。この本にまさに同じ格好をした人たちの写真が何枚も。

メッカ巡礼はムスリムの方々には一大イベントらしいのですが、そういえば生腹のおやぢ達が紅葉して、もとい高揚している様子が思い出されました。社会勉強になるなあ。しかし変換ミスとはいえ、「おやぢ達の紅葉」は可笑しい。思わず残してしまった。はは。

ところで、ダッカ空港で非常に目に付く一団が必ず何組かいます。彼らの特徴は、

・全員が若い男性、20~30人の大集団
・ほぼ全員が同じTシャツを着て同じ帽子をかぶっている
・手には必ず色紙を数枚閉じたようなしょぼいファイル?を持っている

年末に搭乗したダッカからKLまでのフライトで彼らの一団と一緒になってしまったのですが、さらにユニークな特徴あり。

・全員飛行機に乗るのが初めての様子で、トイレの開け方が分からなかったり、landingした瞬間に立ち上がって荷物を持って移動しようとしたりする人多数。
・なぜか固まって行動することがお好みらしく、半端じゃなくみんなでべったりくっついて動き回っている様は、見慣れるとちょっと可笑しい。
・しかも、我先に移動しようとする傾向があり、飛行機の狭い通路に数人がスタックしてしまい、じたばた。

この人達、何者なのかはまだ分かりませんが、バングラデシュから海外への出稼ぎ労働者達なんじゃないかと思います。おそらくどこかの人材派遣会社の手配による集団海外出稼ぎ軍団。。?違うかなあ。どなたかご存じの方がいらしたら教えてください。
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by kototora | 2007-01-10 20:56 | gourmet & travel
2007年 01月 10日

行列と発展途上国

唐突ですが、途上国を訪れると「途上国らしさ」を肌で実感しますよね。しませんか?

私にとって、途上国の最初の洗礼は空港のimmigrationの長蛇の列です。なんでこんなに時間がかかるのかと疑問になるぐらいimmigrationの担当官がひたすらパスポートとにらめっこ。この列に並んで辛抱強く順番を待ちながら、最初の途上国らしさを実感します。ちなみに、この待ち時間は経済発展に比例して短くなる傾向にあるような気がします。これ、開発指標にならないかなあ。。。はは、無理ですね。

ところで、ダッカ空港のimmigrationでしばしば目に付くことなんですが、辛抱強く長蛇の列に並んでいると、どこからともなく空港係員に連れられた人がやってきて、横入りすることが多々あります。あれ、なんなんだろ。異様にむかつくんですが、空港係員もイミグレの担当者も当然のように横入りしてきた人を優先して手続きをしています。別に政府高官っぽい人というわけではなく、普通の家族連れとかも横入りすることがあり、不思議です。ま、これも途上国らしい一端かもしれません。

また、係員による横入りではなく、並んでいるときにじりじりと追い越そうとされることもあります。これ、バングラデシュばかりではなく、そういえばインドでも経験あるかも。南アジア特有のメンタリティなのか?よく分かりませんが、行列が長いことと、横入りが横行していることは、途上国らしさを感じる部分だと思います。

行列といえば、昨日ダッカ空港のゲートでロンドン行きの搭乗待ちをしていたのですが、出発時間の40分近く前に、ロンドン行きの方は早めにゲートに行くようにアナウンスがあったとき、何を勘違いしたのか同じく搭乗待ちをしていた若者数人が立ち上がって飛行機に向かうドアの前に立ちました。

あーあ、間違えてるよと思った瞬間に、私の周りの人たちも一斉に立ち上がってドアに殺到し、いきなり長蛇の列ができました。

あまりのことに呆然。

それまで私の周りには、座る場所を求めてわいわいがやがや人の群れがいたのに、いまや席に座っているのは私を含めて数人のみ。たまたま近くにいた白人の初老の男性も席に座ったままで呆然と列を見ていたところで目があって、二人で肩をすくめて苦笑い。

そんな早く並んでも搭乗できないのに、と思って静観していたら、案の定それからたっぷり20分はなにも起こらず、ただただ立って並ぶ人たち。。。英語があまりできないのかもしれませんし、飛行機に慣れない人が多かったのかもしれませんが、どう見ても英語nativeの白人の方々も我先にとドアに向かって突進したのはなぜだったんだろう。謎だ。

ちなみに、20分後にドアが開いた瞬間に行列が崩れ、ドアの前にこんもり人の群れができてしまったのも途上国らしさを実感しました。私は手荷物が少なかったので慌てず、混乱が終わったころにゆっくり搭乗しました。
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by kototora | 2007-01-10 12:32 | gourmet & travel