2005年 12月 02日

シルヴィ・ギエム 最後のボレロ

昨晩、くそ忙しいなか、やはり我慢できずに仕事を早々に切り上げて電車に飛び乗って行ってきました「シルヴィ・ギエム 最後のボレロ」@大阪。

昨日は4つのパフォーマンスの組み合わせで、最初は上野水香・高岸直樹の「テーマとヴァリエーション」。これは。。。ひどかった。ほとんど雑伎団?それとも器械体操?主役もコールドも全体的な踊りの下手さもさることながら、芸術的センスなさすぎ。主役のお二人は有名な人たちなので、ちょっと期待していたのですが、よろよろどたばた。ううむ。次の演目まで、ギエムを見に来たのだと自分に言い聞かせて憤りを抑えること10分。で、本命のギエム登場。

ギエムの最初の演目は「Push」という男性ダンサーとのソロ(モダンでもパ・ド・ドゥと言うのか?素人なので知りません)。素晴らしかった!男女というよりも魂と魂とのぶつかり合いといった感じ。ギエムはさすが、全身の動きが実に美しい。ただ歩いていても、頭のてっぺんからつま先まで全てからオーラが出ている感じでした。また、男性ダンサーはマッシモ・ムッルというミラノスカラ座のプリンシパルらしいのですが、この人もすばらしい。最初はただの力持ちかと思ったのですが、踊りもすばらしい。30分程度の演目だったのですが、非常に短く感じました。一つ疑問。ギエムは、この演目でなんで変なおばちゃんパーマみたいなかつらをかぶって踊ったんだろ。。。ボレロでの髪のストレートな美しさが際だっていたので、そのギャップがちょっと変。

次は東京バレエ団の「春の祭典」。実はバレエで春の祭典を観たのは初めてだったのですが、大好きな曲の一つ。インパル指揮の春の祭典はmy best CDの一つです。が、最初はあまりのかっこ悪さに苦笑の連続。静かなテーマから突然盛り上がるところとか大好きなパートなのですが、そこでカエル跳びするなよー。しかもこっち向いて飛ぶなよー。もうね、まじめに笑っちゃいましたが、途中から良くなりました。で、最後は満足。全体の印象はかなり良かったと思います。ただ、最初がねえ。あはは。笑っちゃうけどちょっと悲しい。そんな感じでした。今度からiPodから春の祭典が流れるたびに、あのこっちを向いたカエル跳びを思い出すんだろうなあ。。。

最後は、ギエムのボレロ。素晴らしいの一言。でも、ちょっと女性的かなあ。もう少し力強さがあっても良い感じ。是非、故・ジョルジュ・ドンのバージョンを観てみたいと思いました。でも、やはり全身からオーラが出ていて素晴らしい踊りでした。また、東京バレエ団の男性たちもすばらしい出来で、このカンパニーは、もしやモダンのほうが良いのではと思いました。ま、最初のがたまたまひどかったのかもしれませんが。

ということで、なかなか良い公演でした。ちなみに、会場の大阪フェスティバルホールには、もちろん初めて行ったのですが、かなーり古くてぼろぼろしていました。音響もおそらくダメかも。全面改装の時期かもしれません。

しかし、今回の公演はオーケストラではなく、テープだったのが残念。2つめの「Push」は環境音楽系だったので、テープでもよかったと思いますが、残りの3曲は是非生で聴きたかったなあ。ま、ギエムさまへの支払いで資金ショートに陥ったのかもしれませんが。あはは。失礼。しかしテープだったために、最初の演目は、音の酷さに踊りの酷さも加わってなんだかバレエ教室の発表会のようでした。うはは。言い過ぎかなあ。

ただ、最後のボレロは男性ダンサーの力強さとスピーカーを歪ませてまで暴力的に音を流した結果、これらの荒々しさの中で孤高に踊るギエムが女神のように見えました。これ、もしや演出なのかもと思いましたが、どうなんでしょ。

ということで、ちょうど良い気分転換でした。といっても、仕事溜まりまくり。今週末は東京なのですが、東京での用事をこなす間はエンドレスで仕事です。がんばりまーす。
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by kototora | 2005-12-02 08:20 | life in Japan


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