London研究日誌

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2005年 07月 29日

出生率、働く女性多い地域はアップ????

Asahi.comより **************

出生率は女性が働く地域で高く、男性が長時間労働している地域ほど低い――。厚生労働省が少子化の要因を都道府県ごとに分析したところ、こんな傾向が浮かび上がった。保育所の利用しやすさや気温の高さはプラス、家計に占める教養娯楽費の割合の高さはマイナスに働くことも分かった。29日に発表した05年版の厚生労働白書に盛り込まれた。

 白書は、社会保障における「地域差」に焦点を当てた。

 30歳代前半の女性の労働力率(人口に占める就業者と職探しをしている失業者の割合)が高い都道府県ほど、合計特殊出生率(女性1人が産む子どもの平均数)が高い傾向があった。出生率上位には、労働力率が65%を超える宮崎、鳥取、島根、山形、熊本が、下位には、50%前後の奈良、大阪、神奈川、埼玉、千葉、兵庫が並んだ。

 白書は「近年、北欧諸国のように女性の就労が進んだ地域の方が出生率が高い傾向があり、女性の就労と出生率には正の相関がみられる」とし、国内でも同様の傾向があるとした。研究者の間では「育児をしながら働く女性のニーズに応えれば、出生率に好影響を与える」と言われている。

 また「出生率の高い地域では、女性の正社員比率が高い一方、長時間労働をしている人が少なく、子育てと両立しやすい働き方をしている」「出生率の低い都市部では、女性労働力の非正規化が進む一方、正社員は長時間労働する」とした。男性については、25~39歳の社員のうち週60時間以上働く人の割合が高い地域ほど出生率が低い傾向があった。

 出生率に影響を与える要因としては、保育所にいる子どもの割合、延長保育実施率、平均気温の高さがプラスに、男性の通勤・仕事時間、教養娯楽費、消費者物価の高さはマイナスに働いていた。教養娯楽費について同省は「趣味に使うお金が少ない方が子育てに時間を使えるのでは」とみる一方、気温については「よくわからない」としている。

 このほか地域の特徴として、東京など南関東では男性の通勤・仕事時間の長さや保育所にいる子どもの割合の低さが出生率を引き下げるが、延長保育実施割合の高さが下支えする▽北海道、東北は気温の低さはマイナスだが、山形や福島では男性の通勤・仕事時間の短さで取り戻す▽九州は気温の高さに加え、男性通勤・仕事時間、延長保育の実施割合が出生率を押し上げる――などと分析している。
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かなーりヤバイ臭いがぷんぷんしませんか?

これ、正しい分析なのかなあ。きっちり考察していないので間違っているかもしれませんが、この分析においては、女性の労働力率は30代前半の女性のみをとり、合計特殊出生率は15~49歳の女性を対象としていますよね、たぶん。

仮にそうだとすると、例えば出生率の高い地域の女性は出産年齢が仮に20代に多く見られ、30代前半には子育てが一段落して仕事に復帰したいニーズが高いとしたら。。? これでしたら、別に働く女性の多い地域で出生率がアップするわけではありません。つまり、ニワトリか卵かの議論に近いように思います。

ちなみに、子どもを生んだ女性の多くが、しばらくは子育てに専念していましたが、子育て・教育にお金がかかるので、家計を助けるために再度働きはじめるケースが多いと結論づけられそうにも思いますし、より現実の姿に近いように思います。共働きじゃないと子育てができないってことですね。少なくとも我が家はそう。あははは。。。(悲) 仕事頑張ります。

あと、白書によればこの相関って、R2 = 0.3013 なんですよね。正の相関。。。には違いないけど。ううむ。ちょと厳しい。ちなみに、白書では、緩やかな正の相関と書いてあるので、これだったらまだ分からんでもないけど、Asami.comではこの肝心の、穏やかな、が抜けている。これはマズイでしょ。

ううむ。いろいろ考えさせられる白書だ。読んでみよ。
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by kototora | 2005-07-29 14:33


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